VIS2016初日
可視化のトップ会議であるVISが今年も始まりました。ボルチモア、怖いから来たくはなかったのですが、トップ会議だから仕方がないのです。最初の二日間はワークショップとチュートリアル、続く4日間が本会議で、1週間可視化漬けになります。
VISはサイエンティフィック・ビジュアライゼーションに関する会議(SciVis)、情報可視化に関する会議(InfoVis)、ビジュアル・アナリシスに関する会議(VAST)のそれぞれの分野のトップ会議の集合体(VISという名前も3つの頭文字からとっています)で、可視化の分野ではまさしくトップ・オブ・トップの会議になります。昔はVisWeekと言っていました。
で、初日は以下のワークショップとチュートリアルをうろうろしていました。
- LIVVIL: Logging Interactive Visualizations & Visualizing Interaction Logs
- 2nd Workshop on Eye Tracking and Visualization (ETVIS)
- Visualization Analysis and Design
LIVVILは単にログを可視化しましょうという話ではなく、LogVis(Logging Visualization)要するに可視化システムにおける操作などを記録していって活用しようという話と、VisLog(Visualizing Logs)そのログを解析する可視化システムをどのように構築するのかという二つの切り口から議論するワークショップでした。特に前半の話は今まで評価系の論文以外ではあまりなかった話でそれなりに新しいトピックかなと。ただ、何をどのようにログを取るのかという話が中心で、それで何をやりたいのか、というところがまだまだ不透明な感じです。ログからエキスパートと初心者の違いを解析するとかログを単に再生するとか以上の活用法がまだまだありそう。
ETVISはアイトラッキングを使った可視化の話で、トラッキングデータを可視化して解析する仕組み、可視化結果のユーザの分析にトラッキングを使うというあたりが中心。アイトラッキングを可視化のUIに使うという話はまだないのだろうか?
Visualization Analysis and Designはタマラさんの本のチュートリアル。
Visualization Analysis and Design (AK Peters Visualization Series)
- 作者: Tamara Munzner
- 出版社/メーカー: A K Peters/CRC Press
- 発売日: 2014/12/01
- メディア: Kindle版
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資料はタマラさんのページにあります。 Tamara Munzner: Talks
おまけ:
昼飯@Jimmy John's Sandwitches
晩飯@Pratt Street ALE HOUSE