本会議3日目に見たセッションの簡単なまとめ。まずは前半戦。
#聞いた内容だけから書いているので勘違いしてる部分もかなりあると思うので、適時修正していきます。あまりにも分からなかったりつまらなかったのはカットしています。
InfoVis:Storytelling / Presentation
=Iterating Between Tools to Create and Edit Visualizations
D3などの可視化ツールとイラストレータなどのようなドローイングツールの間で行ったり来たりできるブリッジとなるHANPUKUというツールを開発。そうすると、D3でまず可視化したものをイラレで色を付けたりタイトル挿入して、それを反映したD3の可視化結果ができる。さらにそのタイトルと色付きの可視化をD3でソートするとか表現方法を変更するとかできてしまう。こんなこと出来るんだとびっくりした。
=Data-Driven Guides: Supporting Expressive Design for Information Graphics
ドローイングツールで作ったインフォグラフィクスっぽい可視化を簡単に作れるようにしよう、というお話。データからガイドとなる簡単な可視化を生成して、それの上で1つテンプレートとなる絵を書くとあとはコピーが生成される。昔Memeラボでこの手の可視化テンプレートを作るネタはやっていたなー。
=Authoring Data-Driven Videos with DataClips
可視化を使って説明するときにGapMinderのようにアニメーションを使って語るというのはSegal&Heerが2010年に発表した可視化によるstorytellingの分類論文にも一つのジャンルとしてあげられていた。で、いろいろなアニメーションパターンのテンプレートを用意して、そういうstorytelling可視化を容易に作れるようにした、というお話。なんだけど、例えばバーチャートで最終的な高さまでにょきにょきと順番に伸びていくとか、そんな事例が多くて、正直、Segal&Heerの論文で言っているのはそういう話ではないのでは?と思った。
=Temporal Summary Images: An Approach to Narrative Visualization via Interactive Annotation Generation and Placement
時系列データからいい感じのタイミングでスナップショットを取って、重要なタイミングのアノテーションを生成して、ほどよい場所にアノテーションを配置する、という話。Kwan-Liuのグループの研究。
=Colorgorical: Creating discriminable and preferable color palettes for information visualization
カテゴリーのカラーパレットを生成する話。よく使われているColorBrewerとかと比較をしている。
VAST:Complementing Visual and Algorithmic Analysis
=AxiSketcher: Interactive Nonlinear Axis Mapping of Visualizations through User Drawings
散布図にアイテムが自分の好みの順番になるような適当な線(自由な線でもいいし、ワイン、チーズ、マフィンと順番にアイテムを選択してもよい)を引いて、それを新たな軸とした散布図を生成する。そうすると一つの属性にマップされているわけでなく複数の属性からなるわけだが、軸上の任意の位置における任意の属性値を任意の値に変更できる。
=Visual Interaction with Dimensionality Reduction: A Structured Literature Analysis
次元削減を用いた可視化に関してインタラクティブな操作という観点から整理した論文。ダグストゥール会議から生まれた論文らしい。解析パイプラインの整理とインタラクションシナリオの分類を行った。上記シナリオに基づいて大量の論文の分類をしているので、サーベイ論文としての価値が高いです。
=VisFlow - Web-based Visualization Framework for Tabular Data with a Subset Flow Model
可視化のフローを可視化画面とフィルタリング機能とかを連結して生成する話。この手の話はMemeLabでもずっとやっていたし、有名どころではTavernaとかがあるのだけど、Tavernaと比較するとインタラクティブ性が高くてダイナミッククエリができるというところが違うと言っている。でもぶち君や私のシステムでもそれはできたがな。ただ、フローを生成するFlowモードと見せたいところだけをCMVで見せるVisモードがあるのはかなり良い改良点だと思った。
おまけ:
昼飯は昨日と同じ店でステーキ。 とことんワンパターン。