imash の日記

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車を買ったこと

始めて車を所有したのは、2000年に初めて就職する直前くらいだったと思う。先輩の奥さん(まだ結婚してなかったかも)の友人から20万円で買ったホンダのインテグラだった。

このインテグラ、FFで車高も低く、とにかく雪に埋まりまくった。でも、エンジンのパワーは素晴らしく、乗っていて楽しい車だった。あまりにもエンジン音がすごいので感心していたら、ある日、マフラーがぼとりと取れた。単にマフラーに穴が空いていてうるさかっただけらしい。

この車は、10万キロを超えたあたりで当時アパートの下の階に住んでいた怪しいおやじに1万円で売った。廃品回収の会社をやっているらしかったのでおそらく廃車にしただろう。最後の方は窓とかも外れそうであちこちボロボロだったしね。冬の山の中で道だかわからないところに入り込んで崖みたいなところを滑り落ちたりしてたし。

次の車は親から譲り受けたトヨタのカリーナだった。インテグラに比べると面白くもなんともない車だったが、4WDはやはり素晴らしく雪に埋まることはほぼなかった。たぶん1年くらい乗っただけで、東京に行くことが決まったから手放した。あまりにドタバタしていたため、どのように処分したのか記憶がない。

 

先日、ついに10年ぶりに車を入手した。なぜ車が必要になったのかは後日書くことにする。

以前の体験から、車なんて10年も乗ればどうせボロボロになるのでそんなにお金をかけない(今までの総額が20万円!とはいえ、当時よりは全然お金を持っているのでそれなりにかけるけど)。車なんて基本的に走ればいいと思っているのだけど、やはり毎日乗ることになると乗っててある程度楽しくなければ辛い。トヨタ車はつまらないので出来ればホンダ車(あるディーラーさんがトヨタ車はエンジンが糞、と言っていた)。で、毎日雪かきばかりしていた悪夢を思い出すので、絶対四駆という感じで選んでいくと、フィットに落ち着いた。

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ディーラーさんから買うのがこんなに楽だと思わなかった。全部やってもらえる。今までは名義変更など全部自分でやっていたからね。。。

これまではセダンばかり運転したのでこのタイプの車はなかなか慣れるまでに時間がかかりそうだ。今困惑しているのが、後ろの窓が狭くてあまり視界がよくないのと、車の先端が見えないという2点。運転するのが10年ぶりということもあってとても緊張している。

 

追記:

後ろの窓が狭くてあまり視界がよくないのは後付けのミラーを換装することである程度解決。窓が狭いのもあるのだけどミラーが小さいのがストレスだったのだね。

稀勢の里引退

今朝、横綱稀勢の里が引退した。

横綱になるのが早すぎたとか、いろいろ言う人がいるけど、あの時の稀勢の里は間違いなく一番強かった。年間通しても一番強かったし、優勝もした。あの初優勝は美しかった。

あの怪我の後も優勝をした。あれは止めることは難しかったのかもしれない。でも、その後の場所は全休するべきだった。3場所くらい全休してもよかった。もはや結果論だけど、相撲を長く見ていた人は、結構そう思ったのではなかろうか。

今場所は、2日目逸ノ城に負けた後、心が折れる音が聞こえた気がした。ああ、これは引退するな、と思ったが、3日目も出場してきた。栃煌山戦はもはや醜態だった。あんな姿は見たくなかった。

こんなに長い間、これほど多くの人の期待と声援を一身に受け続ける、その重圧はものすごいものだっただろう。これほどの重圧を背負い続けた力士は歴史上ほとんどいないと思う。本当にお疲れさまでした。そしてありがとう。

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2004年8月札幌巡業での十両時代の稀勢の里(当時萩原)

 

稀勢の里は、離れても組んでも勝てる素質のある力士だった。先代の師匠である元横綱隆の里は基本は突き押し速攻でダメだった時にはおっつけたりして勝つのがいい、と言っていた。兄弟子であった西岩親方(元関脇若の里)も、一番の良さは左四つじゃなくて突き押しだと全く同じことを言っていたが、本人にはそのあたりの想いが届いていなかったようだ。この記事を改めて見ると、稀勢の里が怪我から復帰できなかった様々な要因が何となく透けて見えてくる。

2018年に読んだ本ベスト3

1.ギリシア人の物語 I~III 

I.民主制の始まり:

塩野七生の近著、ギリシア人の物語の1巻。民主政が生まれて最盛期に向かうまで物語を紡いでいく。スパルタとアテネの対比、第一次と第二次のペルシア戦役を勝利に導いたアテネとスパルタのリーダー達に関する描写は面白すぎて読み始めたら止まらない。

 ギリシア人の名前もペルシア人の名前もとにかく覚えられなくてこまった。空で言えるのはソロンくらい。

 この本の最後、塩野七生は以下のようにしめている。

人間とは、偉大なことでもやれる一方で、どうしようもない愚かなこともやってしまう生き物なのである。このやっかいな生き物である人間を、理性に目覚めさせようとして生まれたのが「哲学」だ。反対に、人間の賢さも愚かさもひっくるめて、そのすべてを書いていくのが「歴史」である。この二つが、ギリシア人の創造になったのも、偶然ではないのであった。 

II.民主政の成熟と崩壊:

民主制全盛期のギリシアが一気に転落していく様子が描かれている。前線で戦っている最優秀な指揮官をあらぬ罪で欠席裁判して死刑にするために本国に呼び出したり、やってはいけないことのてんこ盛り。あれさえなければもう少し何とかなったんでないかってことがいくつかあるけど、そううまくはいかないのが歴史。うまくいくときはとことんうまくいくけど、歯車が狂った時の民主政の難しさが徹底的に描かれる。後世から見るとそれはやっちゃいかんだろの連続。つぎはいよいよアレクサンドロス

III.新しき力:

アテネとスパルタが凋落し、フィリッポスを王とするマケドニアが台頭し、その息子アレクサンドロスが東征するまでが描かれる。前半三分の一では、フィリッポスが如何にして地方の小国に過ぎなかったマケドニアギリシア世界を支配するまでにしていくのか、その冷静な天才ぶりが描かれる。残りは、アレクサンドロスが如何にして大王になっていくかが描かれる。アレクサンドロスは私にしてみれば、もはや無謀な天才としか言いようがない人物だ。慎重なフィリッポスとは対照的にアレクサンドロスはとにかく早い。先頭を切って敵に突っ込んでいく。そして、いろいろな意味でのアレクサンドロスは人心掌握がうまい。無二の親友であるヘーファイスティオンの死後、アレクサンドロスは心身ともに崩れていき物語は終わる。

ギリシア人の物語I 民主政のはじまり

ギリシア人の物語I 民主政のはじまり

 
ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊

ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊

 
ギリシア人の物語 III 新しき力

ギリシア人の物語 III 新しき力

  


2.人類の足跡10万年全史

 10年近く積読していた「人類の足跡10万年全史」をようやっと読み終わった。詳細はほとんど頭に入ってこなかった(細かすぎ!!)が、「現生人類の出アフリカは南ルート経由・一回限り」という説に基づいた人類が広まり方を解説している。この本が書かれてからもう10年以上たっているので最新の学説で書かれた続編が読みたいところ。

 ほとんど頭に入っていないのにベスト3に選んでよいのか、という気もしたりするが、全体の流れは大変面白い。

人類の足跡10万年全史

人類の足跡10万年全史

 

 

3.ヨシダナギの拾われる力

 アフリカの写真で有名なヨシダナギさんの本。名前くらいしか知らなかったが、読んでみたら思っていいた以上に面白い本だった。なんでフォトグラファーとして有名になっていいったのか、その拾われ人生が面白おかしく描かれている。

ヨシダナギの拾われる力

ヨシダナギの拾われる力

 

 


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