imash の日記

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ニューイングランド音楽院

ボストンシンフォニーホールを抜けて楽器を抱えた若者たちがあふれる通りをしばらく歩いたところに、ニューイングランド音楽院はある。ここでは学生たちの授業の一環としての無料のコンサートがしばしば行われていると聞き、足を運んだ。

この日は室内楽のコンサートで、初めにコーチと思われる女性から、このコンサートはセメスターの成果の発表会であるという趣旨の説明があり、コンサートが始まった。

最初のグループは、シューマンのピアノ四重奏。昔一度ライブで聞いたことがあり、いい曲だなという印象は持っていたのだが、とても豊かに歌い上げる素晴らしい演奏。特にチェロの美しいフレーズから始まる第三楽章の美しさにはすっかり引き込まれてしまった。

次のグループは、ベートーヴェン弦楽四重奏第7番。後期の弦楽四重奏はよく聞きこんでいるのだが、この辺りの曲は初めて聞く。これも4人の音が濃密に絡み合う、素晴らしい演奏。第一バイオリンの人は、あまりにも凄いので少し調べてみたらすでにあちこちの国際コンクールで活躍している人らしい。

最後に聞いたグループは、メンデルスゾーンのピアノトリオの第2番。メンデルスゾーンのピアノトリオの1番は、あまりに有名なのでかなり聞きこんでいるのだが、2番をじっくり聞くのは初めてかもしれない。こちらもかなり熱い演奏。

ボストンという街は、ニューイングランド音楽院やバークリー音楽大学のようなトップレベルの音楽大学があることから音楽を学ぶ多くの若者たちが滞在している。そしてボストン交響楽団のような世界トップレベルの交響楽団もある(夏はボストンポップスとタングルウッド音楽祭!!)ことから音楽を生業とする多くの人々が滞在している。今回のボストン滞在ではこのコンサートのみだったが、一年中様々な種類の音楽を楽しめるはずである。

きっとまた来る。

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necmusic.edu

音楽(演奏会)に言葉は必要か?

非日常を味わいに来ているのに、言葉を聞いた途端興ざめしてしまう自分がいる。

その曲の背景(うんちく)は知る必要があるのか?

それによって聞き手は何か感じられるのか?

 

それよりは、自分ついて語ってもらった方がよい。

今について語ってもらった方がよい。

 

何故、今、私たちはこの曲をやるのか?

 

共感は、そこにこそあるのではないか?

 

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